フォーチュンクッキーを知っていますか?AKB48の歌じゃないですよ。中華料理店で出てくる定番のお菓子で、日本国内のチャイナタウンでもよく見かけますよね。薄く焼いたクッキーの中に、小さく折られたおみくじが入っているアレです。
実はこれ、その起源は中国ではなく日本にあるんです。もともとは、北陸地方に伝わる「辻占煎餅(つじうらせんべい)」と呼ばれたものがその始まりでした。そして今から100年以上前、日本からアメリカのカリフォルニア州、サンフランシスコに、日本人が移住します。その人物が「辻占煎餅」を改良して販売したものが、このフォーチュンクッキーの元祖でした。その後、中華料理店がこのお菓子を提供するようになり、アメリカ全土に広まったんです。
つまり、中華料理の定番のお菓子というイメージを持つフォーチュンクッキーは、中国由来でもなければ、中国本土で広まったものでもないんです。日本人が広めたもので、しかもアメリカで広まったものなんですね。
海外における「あの国の定番」がいかにあてにならないか、教えてくれるエピソードだなぁと思います。