日本でアメリカのドラマや映画を見ていると、彼らが「白い紙パックのような何かに入ったものをお箸でつついている」様子を見かけることがありませんか?あれはいったい何なのでしょうか。
あれはアメリカの中華料理屋さんで使われている、テイクアウトボックスだそうです。例えば日本だと、屋台などで焼きそばやたこ焼きを買ったら透明のプラスチックのパックに入れてもらいますよね。そんな感じでしょうか。中身はチャーハンや焼きそばだそうですが、チャーハンならお箸じゃなくても良くないか!?なんて思ってしまいます。そしてこの箱、アメリカ国内でしか使われていないんです。
わかりますか?中華料理屋さんで使われているテイクアウトボックスですが、中国には存在しないんです。紙パックに中国っぽいイラストが描かれているから、みんながお箸で食べているから、だからおそらく日本人に限らずアジア人はアメリカのドラマや映画を見ながら「あれは何だろう」と思っているわけですが、アメリカの人にしてみれば、それは「中国(を中心としたアジア)の人たちが普通に食べている料理」という感覚なのかもしれませんね。
アメリカ人が食べている中華料理っぽいものを見て「あれは何だろう」と思っているアジア人、そしてそういうものを食べながら「アジア人が普通に食べているもの」と捉えている可能性が高いアメリカ人。そう考えると、海外のイメージというものは真実に則ったものとは限らず、「作られたイメージ」である可能性も高いのだなと思わされるんです。