人に優しくすると、巡り巡って自分が人から優しくされる、なんて言われることがあります。確かに人間は、誰かに親切にされると、その人や他の人に親切にしたくなるものですよね。このように、自分のやった結果が自分に返ってくる、こんな考え方を「因果応報」と表現することがあります。
日本には、「因果応報」という言葉があります。「因果」とは「原因と結果」という意味で、「どんな結果にも必ず原因があり、原因なしに起こる結果は1つもない」という意味なんですね。原因がわからないことは確かにあるかもしれません。しかし、原因がないことは1つもない。つまり、無駄なことは1つもない、という意味で捉えることもできます。
そして、「因果応報」の「応報」は、「原因に応じた報いが現れる」という意味なんです。つまり「因果応報」とは、「まいた種に応じた結果が必ず現れる」という意味を持つ言葉なんです。植物の種をまいた時、しっかり育てれば花が咲きます。肥料を与え、水をやり、虫を取り、そうすればきれいな花が咲きますよね。しかし、肥料も水もやらず、虫も放っておく、なんてことをすれば、きれいな花は咲きません。
「因果応報」は悪事を重ねて事業に失敗したときなどに使われることが多いですが、良い結果が現れた時にも使える言葉なんです。成功したいと思うのであれば、その思いを自分の行いに向け、自分自身の種まきを行っていきましょう。行動しなければ、結果は出せませんよ。