お正月、「縁起物」という言葉をよく聞きますよね。「縁起」という言葉の意味、知っているでしょうか。
僕たち日本人が多く使う「ご縁」という言葉は、実は仏教用語なんです。日本人の思想の根底には「物事はすべて繋がって成り立っている」という考え方考え方が存在するんですね。そして、これこそが「縁起」というものであり、これは本来「因縁生起(いんねんしょうき)」という言葉を略したものなんですよ。
つまり、「物事には、すべてにそれが起こる原因があり、今、目の前に広がる結果は、その原因に基づいて生じたものである」という考え方を指しているんです。
「善い行いをすることでそれが自分に返ってくる」という因果応報などという考え方も、このような「縁起」に基づいた考え方だといえるでしょう。人に出会うそのことも、多くの原因が絡み合って、起こるべくして起こっていることなんです。
そう考えると、今、起こっている物事や今、出会っている人々とのご縁、素晴らしいと思いませんか?これからもそのようなご縁を大切にしていきたいですね。