2025年が始まりましたが、年度で言えばまだ3月までは2024年度ですよね。僕たちが住んでいる日本では、年度は4月から始まります。しかし、アメリカなどの欧米諸国では9月から始まるため、学校も9月始まりだとか。なぜ日本では4月始まりなのか、知っていますか?
実は、その理由には諸説あります。まずは日本が農業国だからという考え方。日本では4月始まりの年度制が始まったは明治時代の1886年と言われています。もともとそれ以前の江戸時代、農家は米で年貢を納めており、明治時代には現金で税金を納めるようになっていました。秋に収穫したお米を現金に換えて納税するにあたり、年度始まりを10月にしたり7月にしたり、いろいろ試した上で、4月が最も良かったと言われています。
そして、赤字解消のためという考え方もあります。富国強兵を目指していた明治時代の日本は、多くの予算を必要としていたために常に赤字状態でした。現在の財務省に当たる大蔵省の長官が、赤字を減らすために次年度の予算を割り当てていました。しかしそうすると、次年度の予算が減ります。当時の年度は7月始まり翌年6月終わりだったため、次年度の予算を減らさないために7月始まり翌年3月終わりと変更しました。それに伴って、年度が4月始まりになったという説もあります。
また、当時影響力を持っていたイギリスを真似したとも言われていますね。
ちなみに、会計年度と学校年度が違う国もあります。イギリスやカナダ、南アフリカやインドの会計年度は日本と同じく4月から始まりますが、学校は9月から始まるんですよ。