牛肉には、和牛と国産牛というものがあります。これらの違いを知っているでしょうか?
牛肉は、大きく分けて3種類あります。和牛、国産牛、そして輸入牛ですね。輸入牛とは、海外生まれ、海外育ち、そして海外で加工された牛肉を指します。日本は主にオーストラリアやアメリカから牛肉を輸入しており、これ以外にもカナダやニュージーランドの牛肉が日本に入ってきていますね。
そして国産牛とは、日本生まれ、日本育ち、日本で加工された牛肉を指します。そしてそれだけではなく、海外生まれ、日本育ちという、「海外で生まれたけれど、日本にやって来て、日本で育った期間が海外にいた期間よりも長い牛肉」も国産牛と言われます。もしも海外と日本にいた期間が同じだった場合は、最後にいた場所が重視されます。ちなみに、日本で生まれて加工された牛肉は、「国産牛」ではなく、「国内産」と表示されることもあります。
和牛は国産牛の一種ではありますが、その中でも特定の種類の牛を指します。黒毛和種、褐毛和種、日本短角種、そして無角和種の4種類が和牛になります。ちなみに和牛は基本的に「特定の種類の牛肉」であるためどこで生まれ育ったか、加工されたか、ということは問われず、実際に外国産の和牛も存在します。しかし、日本国内で外国産の牛を和牛として販売することはできません。日本国内で流通させる場合は食肉流通業界の自主規制と農林水産省の決定により、2007年以降は「国内で生まれて飼育された牛」「特定の品種の牛」であることを証明できなければ、和牛として流通させることができないからです。そのため、「和牛」はすべて日本生まれ、日本育ち、ということになりますね。
国産牛と和牛には、こんな違いがあるんですよ。