プリン〇ルスのお菓子、美味しいですよね。皆さんは、あれはビスケットだと思いますか？ポテトチップスだと思いますか？
実はそのどちらかを巡り、イギリスでは裁判まで行われたんですよ。これは2008年と2009年に行われたもので、ポテチ裁判とも言われています。
イギリスは、日本と同じく複数税率制度が用いられており、標準税率、軽減税率、ゼロ税率の3種類が存在します。まず一般的なものは標準税率で20%、より生活に必要なものは軽減税率で18%、そして衣料品や一部を除く食料品、水道水など生活に絶対に必要なものが0%となります（税率は時期、地域で異なるケースがあります）。そしてイギリスにはアフタヌーンティーという文化があり、例えばビスケットやケーキ、お茶はゼロ税率になるんです。
わかるでしょうか。プリン〇ルスの場合、ビスケットとみなされたら税率は0%ですが、ポテトチップスとみなされれば税率が20%になるんです。このためプリン〇ルスの製造会社は、プリン〇ルスはビスケットだと主張し、裁判にまで発展したんです。
実際、プリン〇ルスはジャガイモの使用量が48%と少なく、小麦粉なども多く使われています。普通のポテトチップスのような「ジャガイモをスライスして揚げたもの」ではないため、材料を考えるとビスケットという気持ちもわからなくないんですね。実際に2008年の裁判では、プリン〇ルスはビスケットだと結論が出されました。
しかし、形はどう見てもポテトチップス。そのため、2009年には「やはりポテトチップスである」と結論が出され、それで裁判が終了しました。これにより、プリン〇ルスはポテトチップスと結論付けられ、20%の税率となったんです。
