大晦日には年越しそばを食べますよね。なぜ大晦日に「年越し蕎麦」を食べるのか、知っているでしょうか。
まず1つ目は、大阪の大商家は月末が忙しかったため、奉公人を労うために主人が「三十日(みそか)そば」を振舞ったのが始まりだという説ですね。そして、ハレの日に食べる縁起ものだったから、お正月の準備が終わった大みそかにお蕎麦を食べる習慣に繋がったという説もあります。また、お蕎麦は縁起が良いと言われた理由にも、様々な説があります。
・お蕎麦の面が細長いことから、延命や長寿を願ったという説
・「末永くよろしく」という意味を込めたという説
・家族の縁が長く続くようにと願った説
・金銀細工師が金箔を伸ばすためにそば粉を使ったり、金粉を集めるためにそば粉の団子を使ったから、お蕎麦は財産を引き寄せるという説
・蕎麦自体が植物として強いため、健康を担ぐという説
・体内の毒素を取り除くと信じられていたという説
・蕎麦切りが切れやすいため、一年間の苦労や借金を切り捨てて新年に持ち越さないように願ったという説
実は、年越し蕎麦に「この時間帯に食べなければいけない」という決まりはありません。むしろ、「大みそかに食べ終わればいつ食べても良い」とされており、お正月の準備の合間に昼食で食べても構いませんし、夕食で食べても構わないんですよ。
2024年ももうすぐ終わります。後悔のないように過ごし、気持ちよく2024年を終えられるようにしていきましょう。