時に、素早く動くことを求められることがありますよね。社会という名の団体生活とは、時に無情なものです。自分のペースが適用しない時がありますよね。そのペースに合わせられなければ、周りに置いて行かれてしまうこともあります。
食事をするスピードも同じですよね。世の中にはルールがあり、僕たちはその中で生きています。みんなで食事をする時には、ある程度みんなと同じスピードで食事をする必要がある。給食を時間内に食べ切らなければならず、苦労した経験がある人もいるのではないでしょうか。そうやって周りに揉まれながら、人は大きく成長していくんです。
日々の生活の中で、僕は時には何もせず、静かに見守るということを取り入れるようにしています。つまり、周りを観察する必要があるんですよね。ずっと動きっぱなしでは、周りを見ることができません。大切なモノを見落としてしまう可能性もある。こう考えられるようになった背景には、まさに「年の功」があるのかもしれません。
人は、時に熱くなることもありますよね。烈火のごとく突き進む日々。何もかもがうまくいったり、うまくいかなかったり、そんな時もあるでしょう。先のことばかり考えていたら、何もすることができません。結果を出したいと思うなら動かないとね。どんな立場であっても、「堂々としていたら良い」んですよ。周りに振り回されず、自分の生きる道は自分で作ったらいいんです。
時には頑固一徹でも良いじゃないですか。自分の決めたことを簡単に変えるようでは、それまでの人間で終わってしまう気がするんです。どっしりと構えた山のように。でも、山というのは四季によって景色も変わりますし、美しい存在なんです。
戦国時代、武田信玄の軍旗には「風林火山」と書かれていたと言われています。「その疾き(はやき)こと風の如く、その徐か(しずか)なること林の如く、侵掠すること火の如く、動かざること山の如し」。まさに僕の人生、風林火山でありたい。タイミングを見て、その時々で、全力で、適切な動きができる人間でありたいと思っています。