今や街中には様々なコンビニが並んでいますが、ソフトクリームと聞いたらどこを思い浮かべるでしょうか。そう、ミニ〇トップですよね。コンビニと言えば、例えばホットスナックやおでんなど、人気商品はどこにでもあるような気がしますが、一般的にミニ〇トップではソフトクリームが購入できる一方で、他のコンビニでは冷凍庫に入ったアイスクリームが一般的なんです。なぜ、ミニ〇トップではソフトクリームが売られているのでしょうか。
ミニ〇トップが創業したのは1980年。大手コンビニに比べると、出店はだいぶ後の方でした。そしてその頃から売られ始めていたのがソフトクリームだったんです。機械や味に改良を加えて、今やコンビニ業界では唯一、ソフトクリームを販売させ続けているお店とも言えるでしょう。
それならなぜ、他のコンビニはソフトクリームに手を付けないのでしょうか。
それはまず、ソフトクリームを作る難しさにあります。ビュッフェなどでソフトクリームを作ったことはありますか?そう、ソフトクリームを綺麗に巻くのは、なかなか大変なんです。コンビニで働いているスタッフはアルバイトも多く、そこまでの技術の習得はまず不可能でした。そこでミニ〇トップはコーンを花びら型に変え、底を平らにし、コーンの内側にたっぷりアイスを入れるように改良を加えたんです。それによって高さを出す必要がなくなり、ソフトクリームも巻かれながら出てくるため、容易にソフトクリームが作れるそうです。
また、当時はメンテナンスの関係で、毎日機械に残ったソフトクリームを捨てる必要がありました。この廃棄が損に繋がってしまうということで、他のコンビニは手を出さなかったそうです。もちろん廃棄は今でも完全になくなったわけではありませんが、ミニ〇トップは機械の問題点を見つけては改良を加えるという努力を続け、今でもソフトクリーム産業を成功させているんですね。
何かを成功させるためには、どうしても困難が伴うものです。しかし、諦めたらそこでおしまい。諦めずに改良を続けてきたからこそ、ミニ〇トップは他のコンビニが成し遂げられなかった分野でのマーケティングに成功できていると言えるんです。