駄菓子と言えば、誰もが好きなお菓子なのではないでしょうか。しかし今は、駄菓子屋さんのようなものは滅多に見かけませんよね。ショッピングモールに、たまに期間限定の駄菓子屋さんが出没するようなことはありますが、駄菓子自体が店舗から消えているような気もします。それはいったいなぜなのでしょうか。
駄菓子が衰退していく背景に、子どもたちの味覚の変化があるそうです。駄菓子って、懐かしい味がしませんか?うまい棒だったりキャベツ太郎だったり、なんだか昭和の濃い味付けになっていますよね。しかし、今はお菓子の種類も増え、例えばクリームチーズなどの、洋風の味付けも普及しています。また、健康志向の広がりにより、子どもたちにオーガニックなどを食べさせたいと考える大人も増え、駄菓子の味付けが好まれなくなりつつあるんです。
物価高騰も理由の1つ。そもそも消費税が導入されたのは1989年4月1日のことでしたが、これまでは10円や20円などで簡単に駄菓子を買うことができました。しかし消費税が導入され、キリの良い金額で駄菓子が買えなくなります。例えば消費税が5%なら20円で1円の消費税が生じてしまうわけですから、20円で買えるお菓子が減ってしまうんですね。遠足の時に「お菓子は300円まで」と言われ、それは消費税を含むのかどうか、などと話題にしたことがある人もいるのではないでしょうか。同時に、駄菓子の値段が上がっており、買いにくくなっていると言われています。
また、スーパーやコンビニが台頭したことで、駄菓子屋さんの需要が減りました。また、スーパーやコンビニには常に新商品が置かれるようになり、「懐かしいもの」の居場所がなくなりつつあるんですね。
このような理由により、僕たちにとって懐かしく感じる駄菓子の存在が消えつつあるんです。とはいえ、昔食べた味わいというものは、いつも子どもの頃の記憶を呼び覚ましてくれる新鮮なもの。もしも駄菓子を見つけることがあったら、ぜひ手に取ってみてください。