誰もが好きなフライドチキン。最近はコンビニでも美味しいチキンを買うことができますが、実はこのチキン、コンビニによって違うということを知っていますか?
フライドチキンは、アメリカ南部で誕生したと言われています。当時はローストチキンが一般的で、余った鶏の首や足は捨てられるか、当時の黒人奴隷たちに渡されていたそうです。そして黒人奴隷の人たちがそのような部位を少しでもおいしく食べるために編み出した方法こそが、油で揚げる方法だったと言われています。
そんなチキンが日本に来たのは1970年。あのケンタッ〇ーフライドチキンが万国博覧会に出展し、屋台を出したのが始まりでした。名古屋に1号店ができあがり、ケンタッ〇ーは日本で人気のチェーン店となります。その後もフライドチキンの専門店が現れることはなく、ケンタッ〇ーが市場を独占することとなりました。
そんな中で市場に参戦してきた店舗が、なんとファ〇マだったんです。実は、ファ〇マでは2000年から沖縄でフライドチキンが販売されていました。しかし当時のフライドチキンは骨付きで食べにくいというデメリットがあり、その声を受け、2006年、ファ〇マは骨なしフライドチキン、ファミチキの開発に成功しました。これが一気に大ヒット商品となり、2007年にはセ〇ン、2009年にはロー〇ンが、フライドチキンを取り扱うようになったんです。
ファ〇マの「ファミチキ」は王道の大人気商品で、看板商品とも言えます。ザクザクカリカリな衣とお肉のジューシーさが人気で、ジューシーさで言うなら、コンビニチキンで一番と言えるでしょう。ファミマのチキンの製造過程には2つの秘密があると言われています。1つは、まずお肉を蒸して柔らかくしていること。そして2つ目は、衣にも独自のスパイスをブレンドしたものを用いていることですね。揚げ油も独自ブレンドだそうですよ。これが触感の決め手なんです。また、手や服を汚さずに食べられるあの袋も、何度も研究を重ねて作られたものだそうです。
「ファミチキ」のヒットを受けて作られたものが、ロー〇ンの「Lチキ」です。特徴は2つ。まずは衣の粉に米粉が使われていることです。触感が軽く、油っぽさがなくなるため、女性に好まれる味になっていますね。そして専用バンズがあり、「Lチキ」をハンバーガーのようにして食べるための専用バンズが売られていることも特徴の1つです。
セ〇ンの骨なしフライドチキンは「揚げ鶏」という名前で、塩こうじを使った和風の味付けになっています。衣が薄いため、「ファミチキ」や「Lチキ」とは異なりますね。そしてこれが2018年、「とり竜田」に変更を遂げました。味付けも塩からしょうゆに変わり、「揚げ鶏」ファンはショックを受けたとか。しかし、2019年にはまた「揚げ鶏」が復活します。そしてサクサクした衣とスパイスやハーブを使った「ななチキ」ができあがりました。軽くあっさりしており、コンビニのチキンの中では最も低糖質と言えます。
これが大手3社で売られているコンビニチキンの秘密です。どこも同じ、というわけではないんですよ。