僕はレコード世代ではありませんが、あのレコードには不思議な魅力があると思っています。意外に思う人も多いかもしれませんが、実は中古レコード店の客層を聞いてみると、半数は10代から20代だそうですよ。むしろネットで簡単に音楽を聞くことに慣れていそうなZ世代にも、レコードが浸透しているんです。
レコードを聴くためには、プレーヤーのみならず、針、アンプ、スピーカーなど、様々な機器が必要になります。CDやカセットならプレーヤーだけで済みますが、レコードって聞くにも手間がかかるんですよね。しかも傷がつかないように気を付けなければなりませんし、カセットと異なり、手で裏返す必要もあります。実は、この一連の行為そのものが「ワクワクを伴うもの」として、若い世代に人気なんだそうです。
レコードならではの音の魅力もありますよね。僕たちは今、ネットの配信サービスを利用して音楽を聞く機会が増えています。しかし、実はこのようなデータは人間が聞き取れる周波数、20Hzから20,000Hzの間の音だけを取り出し、処理しているんだそうです。しかしレコードの場合、20,000Hz以上の音でもしっかり拾ってくれるため、CDや配信サービスでは聞き取ることのない音さえも耳にすることができるんですよ。深い音まで楽しめる。これは、レコードの最大の魅力の1つと言っても良いかもしれません。
今となっては見かける機会も減りましたが、それでも、良いものは良いと思っています。レコードならではの魅力、もしも見かけたり手に取ったりする機会があったら、体験してみてください。