既存のレールを歩くことは、何の問題もありません。しかし生きていると、どうしても即興で何かしなければいけなかったり、失敗してしまってそこから巻き返さなければいけなかったり、そんなこともありますよね。
映画『タイタニック』を知っているでしょうか。実は、この映画の印象的なシーンの中には、即興だったり失敗を監督が気に入ったものだったり、様々な「計画通りにはいかなかった」事柄が含まれているんです。ちょっと紹介しましょう。
ジャックが「俺は世界の王者だ!」と叫ぶシーン。これは、現場でキャメロン監督がとっさに思い付いたものだったそうです。もともと台本にはなかったそうですよ。とはいえ、このセリフはタイタニックの中の名言の1つでもあり、よく知られているものですよね。
ローズがジャックに「命を救ってくれてありがとう」というシーンは、実際は台本にはなかったそうです。しかしキャメロン監督の要望で、2人が即興で演じたものだったのだとか。
ローズをスケッチするジャックの手は、実はレオナルド・デカプリオのものではありません。これは実はキャメロン監督の手だそうです。しかしキャメロン監督は左利きのため、スケッチショットを左右反転させることで、違和感がないようにしていたそうですよ。
ジャックがローズを書く際には、ジャックが「ベッドの上… ソファで」と言うシーンがありますね。これはジャックが照れて間違えたように見えますが、これはデカプリオが「あのソファに寝転んで」というセリフを本当に間違えてしまったものだそうで、キャメロン監督が気に入ってそのまま使ったのだとか。
こうやって見てみると、あの名作の中には多くの即興や思い付き、失敗が存在することがわかります。そして、即興や思い付きに対応できる力、失敗さえも成功に変えてしまう力、そのようなものがいかに大切であるかどうかがわかるんです。