これかはインフルエンザが流行る季節ですよね。体調を崩した時、皆さんもそれぞれ「食べたいもの」「食べ慣れているもの」があるのではないでしょうか。体調を崩した時の病人食、日本ではお粥が一般的かなと思います。お粥は中国や台湾、ベトナムなどのアジア圏では割とメジャーな病人食だそうで、実は、体調を崩した時に食べられている食事は、国によっても大きく変わってくるんです。
もちろん、1つの国であっても地域や世代、民族ごとにも違いがあるかもしれません。しかしここでは敢えて、海外にはどのような病院食があるのか、紹介したいと思います。
アメリカではスープが一般的で、チキンスープは特に人気らしいですよ。といっても初めから作るわけではなく缶詰が使われることが多いそうなので、「お粥を作る」のが普通の僕たちにとっては、おもしろい感じがしますね。ちなみにアメリカは先進国で、医療技術は確かに発展している国です。しかし、日本のような国民皆保険制度を導入しているわけではなく、保険に入っていない人も多いんですよ。実費の場合は問診5分で10万円といった金額を請求されることもあるため、人によっては簡単に病院に行けず、民間医療に頼ってしまう人も多いんです。
ロシアはボルシチ。体を温める食材のビーツがふんだんに使われており、人気があるそうです。ロシアでは処方箋がなくても薬局で抗生物質を処方してもらえるそうで、そのため、無料で利用できる国立医療機関を風邪で利用する人は少ないんだそうですよ。また、医者から処方箋が出されたとしても、薬局に持参すると薬剤師の判断で薬が変わってしまう、なんてことも…
インドではキチュリと言われる滋養料理が定番なんだそうです。カレーじゃないですよ?これは、豆が大量に入ったいわゆる「お粥」ですね。ただ、症状によって病人食が変わるとも言われており、吐き気を伴う時には消化を伴うヨーグルトライス、寒気を伴う時にはカレースープのようなものなどが人気らしいです。
こうやって見ると、国によって個性があることや病院事情、薬事情が異なることがわかりますね。場所によって常識が異なるため、自分の常識が世界の常識とは限らない。そういうことを理解するためにも、自分が住んでいる以外の地域のことについて知るって大切だなと思わされます。