自分の経験はとても大切だと思っています。今はインターネットで様々な知識を入手できますし、そこに行かなくても、まるで実際に足を運んだかのようなバーチャルな体験もできます。実際に経験しなくても様々な体験談を読むことができますし、まるで経験したかのような錯覚に陥ることもあります。しかし、どんな場合でも、自分で足を運び、自分の目で見て、自分の体で体験したことに勝るものはありません。
しかし、経験が重要な一方で、「自分や他社の経験に囚われてはならない」というのも事実だと思っています。自分で見たこと、感じたこと、学んだことは、あくまでも自分が主体のもの。もしかしたら、他の人は同じことを経験しても、違う風に感じているかもしれません。そして、どちらも正解なんです。自分は〇〇をして成功したかもしれない。でももしかしたら、〇〇ではうまくいかず、逆に自分が成功しなかった△△でうまくいった人だっているかもしれないんです。自分の経験ばかりがすべての人の常識とは限らないんです。
だからこそ、他の人の経験を鵜呑みにする必要もありません。人の経験談から学ぶのは大切なことですが、そこには主観が入っている可能性もありますし、その人の経験だけがすべてなわけではありません。実際に、例えばアンケートで人々の考え方を知るためには、全体の7割の回答が必要とも言われています。つまり、誰か1人の経験だけが100%になるはずがないんです。
経験は非常に重要なものですが、それだけを鵜呑みにしないように。ケースバイケースだったり、人によることもたくさんありますからね。誰かの経験などを参考にすることは大切ですが、それだけを真に受ける必要はありません。むしろ様々な人の経験や考え方を知り、自分の視野や知見を広げていくことこそ、大切なのではないでしょうか。