日本で広く親しまれているパスタ。パスタと言えばイタリアから来たものということは広く知られていますよね。実は、パスタの誕生は古代ローマで愛されていた、穀物をおかゆのように煮込んだ「プルス」という食べ物が期限なのではないかと言われています。
今はソースと絡めて食べる食べ方が一般的ですが、このスタイルがイタリアで普及したのは、トマトの拡大がきっかけでした。コロンブスを筆頭に知られている大航海時代、ヨーロッパが海外進出を始めたこの時、新大陸から観賞用にトマトが持ち込まれたんです。その後、トマトが観賞用から食用に改良され、イタリアのナポリで多く栽培されるようになりました。ここでトマトとパスタの組み合わせが親しまれるようになり、パスタ料理が広まったのです。
最初は手作りが一般的だったパスタですが、18世紀にイギリスで起こった産業革命によりパスタも機械化が進み、より多くの人に広まっていきました。
そんなパスタが日本に来たのは江戸時代末期。横浜にパスタが持ち込まれ、当時は「うどんのような食べ物」と評価されていたのだとか。その後長崎のマカロニ工場でパスタが作られるようになり、日本人が初めてパスタを作ったのは大正時代のことだったそうです。昭和30年に本格的なパスタ製造機ができあがり、この年がパスタ元年と言われます。日本人の味覚や触感の好みに合わせ、複数の小麦粉がブレンドされるなど、日本のパスタが各家庭に広まっていったんだそうですよ。
パスタと言えば、僕はキノコパスタが最強だと思っています。海外から入ってきた食材を自分たちの味覚に合わせて変化を加え、和洋折衷と色々楽しめる色の多様性を受け入れてきた日本には、感謝しかありませんね。
フランスごはん日記「茅乃舎のだしパックを貰ったので、キノコと豚のパスタにした」