日本はとても小さい国だと思っていませんか?しかし、実は日本には地域性というものがあり、地域による独自の文化が花開いている素晴らしい国だと思っています。
例えば、お蕎麦が好きな人は多いことでしょう。おもしろいと思いませんか、お蕎麦屋さんには、全国展開しているお店がないんです。ラーメンやうどんなら全国チェーンがありますが、お蕎麦にはそのようなお店がありません。
この理由には、主に関西ではお蕎麦よりもうどんが愛されていること、そして関東と関西ではだしの味が異なることが挙げられます。確かに、関東や関西ではだしが違いますよね。最近はどん〇衛でも地域別のだしのものが売られていますが、だしの味は結構大切で、特に関東や関西の人がお互いの地域で驚いた経験を持つ人も多いのではないでしょうか。
だしの味が違うから、お蕎麦は全国展開できないわけです。それならなぜ、同じくだしが必要なうどんは全国展開できるのか。それは、うどんは地域性が強く、その地域ならではのうどんが人気を呼んでいるからです。例えば香川県の讃岐うどん、秋田県の稲庭うどん、長崎県の五島うどん、群馬県の水沢うどんなど、地域差がありますよね。だから人気を呼ぶことができるんです。しかしお蕎麦には、そこまでの地域差がない。だからこそ、全国展開しにくいという理由もあるんですね。
こうやって考えてみると、日本国内に広がる地域差っておもしろいなと思わされます。皆さんも違う地域に行った時は、その地域ならではの食事を楽しんでみてはいかがでしょうか。