ルイ・ヴィトンと言えば誰もが知るブランドですね。このルイ・ヴィトンが数年前、日本の市松模様をコピー商品だと指摘し、神戸数珠店に警告文を送ったことがあります。市松文様は日本文化で古く愛されている柄。しかしルイ・ヴィトンは、これを「二色の四角が並んだデザインはルイ・ヴィトンのコピー」だと指摘しました。僕の住む街、神戸で起こったこの出来事は「正しい知識と謙虚に見直す姿勢がいかに大切か」ということを教えてくれる気がするので、少し紹介したいと思います。
ルイ・ヴィトンから警告文を受けた神戸数珠店は、その後ホームページから該当商品の写真を削除しますが、依頼を受けた特許庁が調査に乗り出しました。その結果、これがコピーではないことが証明されたんです。実は、市松模様は弥生時代から見られる日本古来の模様で、江戸時代の歌舞伎で大きく広まりました。そしてなんと、ルイ・ヴィトンの創業者たちが市松模様を見て、ルイ・ヴィトンの模様に取り入れたとのことだったんです。
この話を聞くと、正しい知識がいかに大切か、ということを考えさせられます。何かあった時に人を批判するのは簡単ですが、自らの言動を見直してみたら、もしかしたら自分の側にも何かがあるかもしれない。
傲慢になることなく顧みる姿勢の大切さを、改めて考えさせられますね。
ルイ・ヴィトンが市松模様数珠入れに権利行使するも、特許庁は侵害否定の判定