★でんまりえ:神戸出身、北條和馬と中学以来の同級生。20年以上の業界経歴を持ち、現在も現役として、アンダーグラウンドの世界で無双中。
★北條和馬:神戸出身。20年以上の業界経験を持ち、2022年よりさくらを立ち上げる。2023年7月より宴と改名し、現在も全国を駆け回る人気キャスト。
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On Our Way to Private Salon : Houzyou Magazine(No. 224839)
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まりえ:2024年も2ヶ月が終わったけれど、どうよ、最近は?
北條:新たな課題が浮き彫りになったな。今日からM性感がBDSMに代わる。そして来月から宴は3年目を迎える。そんな中で改めて、宴をプライベートサロンのような店にしたいという気持ちが強くなったで。
まりえ:それって、宴の前身、さくらを立ち上げたころからの目標よね?
北條:そうや。それは宴になっても変わらん。前も言うた通り、俺は宴を特に大きくしたいとは思ってない。小さいなりの長所を生かして、オンリーワンの店を目指したい。
まりえ:具体的に、プライベートサロンはどんなイメージなの?
北條:お客様との信頼関係をしっかりと構築し、一人ひとりのお客様に対して最大限のおもてなしをしていきたいな。お客さまには、価値があった、来て良かった、そう思って帰って欲しい。そして何より、秘密厳守は当たり前や。
まりえ:ああ、忘れている女風店も多いようだけれど、顧客情報管理はとても大切よね。私たちの店舗はSNSを持たないからその手の心配もないけれど、あなたの話を聞いていると、SNSからお客様情報が漏洩していくんじゃないかって怖くなるわよ。
北條:それな。キャスト同士がお客様の話をするなんて絶対にあり得ない。宴は、複数プレイの場合を除き、キャスト同士の接触は禁止や。キャストがお客様情報を交換するなどあってはならんやろ。
まりえ:確かに。
北條:キャスト同士が連絡を取り合う場合は店が管理しているDMのみで、すべて店の目が届くところでのやり取りに留める。そのやり取りを把握するのはもちろん運営と俺のみで、キャストと運営もお客様の話はしない。こうやって宴は、情報が外部に漏れることを防いでるんや。
まりえ:お客様の情報は各自が責任を持って管理する。そして代表の北條君と運営さんが必要な情報を把握するのみ。そのような情報は、知る人が少なければ少ないほど安全なのよね。
北條:これはお客様の個人情報漏洩を防ぐためでもあり、もちろんキャストを守るためでもある。 キャストの写メ日記とポストも、すべて運営が目を通しとるよ。お客様に安心していただくためには、発信する内容にも責任を持つ必要があるからな。
まりえ:確かに、炎上商法で注目をわざと集めるキャストもいるんだろうけれど、中には「こんなポスト、よく店が放っておくなぁ」と思うようなポストもあるわよね… 宴は、ちゃんと運営さんがキャストの発信内容にも目を通しているのね。
北條:これは少人数だからこそできることやと思うな。
まりえ:そうよね、大切なことだと思うわ。プライベートサロンを目指すために、どんなことをしたいと思ってるの?
北條:SNSでの集客力の強化と宣伝。つくづく、これは大事やと思てる。うちのキャストは技術は一人前や。せやけど、それと同等、あるいは以上に大切なものが集客力であり、それはSNSの使い方にも繋がる。
まりえ:それはあるわね。やっぱりどんな業界も、大手さんには適わないものってあると思うの。知名度はまさにその1つ。宴は小規模だからこその良さもあるけれど、どうしてもその知名度という点では適わないところもあると思うのよ。
北條:ここ数年で女風の店もキャストの数も何倍にもなってるから、とにかく積極的に自分をアピールしていく必要がある。それをSNSでやらなあかんのやからな。小さい店やからこそ、SNSをうまく駆使して使う必要がある。
まりえ:さっきの話じゃないけれど、逆に、何か予期せぬ発言をしてしまった場合なんか、小規模のお店の方が打撃が大きい、なんてこともありそうな気がするわ…
北條:SNSも変化していくやろ。TwitterがXになり、仕様もいろいろ変わってきた。女風界隈も店やキャストが増え、人の入れ替わりも激しいし、それによって求められるものも変わる。そうなれば、効果的なSNSの使い方も変化する。
まりえ:私はSNSって疎いんだけれど、やっぱりそうなのね?最近はこっそり宴のXを覗いたりしてるけれど、あれを継続するのは尊敬するわ。
北條:SNSはほんま難しい。ただやればいいってもんでもない。宴のSNSのモンスターも常にいろいろ試して、効果的なやり方を模索しとるけど、やっぱり工夫が大切やと思う。
まりえ:在籍キャストに期待することはあるの?
北條:とにかく変化を追求して欲しい。どんな業界でも、飽きられることがないように新たな戦略を打ち出していかなあかん。M性感をBDSMにしたり、女子会コースを考えたり、いろいろ変化な変化をつけとるけど、やっぱりそういう「今までとは違うもの」「他にないもの」を考え出していくのは常に大切やと思う。
まりえ:そりゃ、飲食店とかショッピングモールとかでも、全く変化がなかったら飽きるわよね。
北條:その通りや。そのためには、キャスト一人ひとりがアイディアを出す必要がある。自分はこのままでいいと思っていても、何も変化させず同じことを延々と繰り返しとったら飽きられてしまうからな。特に今はいろいろな店が増えてきとるから尚更や。
まりえ:飽きられてしまったら終わりでもあるわ。関心を持たれなくなってしまったら、それで終わってしまうものね。
北條:せやから、「これをやってみたい」というアイディアを積極的に出して欲しい。同じことばかり繰り返しとってもしゃーないからな。これはイベントでも同じやし、SNS上の集客でも同じや。うまくいかないと判断したらやり方を変える勇気も大切やな。
まりえ:常に失敗はあり得るからね。それならそれをしっかり認めることが大事ね。
北條:せやろ。まぁ楽しみにしとってや!