80年代のアメリカの音楽シーンといえばMTV(1981年8月1日に始まったアメリカのケーブルチャンネル)時代。PV(プロモーションビデオ)が本格化した時代。
そして見た目が派手なバンド"Motley Crue"など。次から次へとバンドがデビューして、音楽シーンが劇的に変化していく時代でもあった。
さぁさぁ我らがエアロスミス。70年代後半から80年代中期にかけては低迷期が続いた。 むしろ、いつまで続くんだろうと思ったような。もうエアロスミスは終わったと、誰もが思っていたと思う。
でも、1987年発表の9枚目のアルバム"Permanent Vacation"で完全復活。5曲目の"Dude"を聞いてもらえれば分かると思う。
僕は90年代エアロスミスから関心を持ったのではまったく違和感がなかったが、70年代からのファンには違和感があっただろう。もう70年代のエアロスミスの姿はそこにはなかった。
それはそうだろう、だって時代は1987年。バンドは確実に進化を遂げた。
外部ライターを使っていたにせよ、ちゃんと僕には「エアロスミス」いつもの5人のメンバーが、エアロ流ロックンロールをかましてくれていたように思えた。
そして10枚目のアルバム"Pump"の1曲目、"Young Lust"。これを聞いてスティーブンタイラーのボーカルが70年代よりもパワフルになり、益々魅力溢れる表現者として帰ってきた気がした。
どこまでも突っ走るベースとドラムがカッコいい。
何よりもこの「若き欲望」というタイトル。エアロスミスというバンドにぴったりのタイトルじゃないか…