人間は生涯の中で何度「転機」が訪れるのでしょうか。人によって回数は変わってくるでしょうね。
僕自身、自分の過去を敢えて振り返る時があるんです。僕にとっての人生最大の「転機」は23歳の夏でした。東京で5年間生活し、神戸に戻ってきたあの23歳の夏… 文字通りの天国から地獄。底の底から這い上がるしかなかったあの時。全てを失いました。もちろん自業自得でしたけどね。
しかし、あの経験があったからこそ今があるのは事実なんです。あの「転機」を乗り越えられていなかったら、綺麗事抜きで、僕は生きていなかった。地獄を見ている時は文字通り地獄でしかなかったです。
乗り越えたら教訓にもなり、経験として生きてくる。求められれば人に語ることもできます。
経験しなくてもいいことをしたのかもしれません。そこに後悔がなければ、別にそれでもいいんですよ。その「転機」を乗り越えたら、新たに強くなった自分として、生きていくことができるんですからね。