我、誕生。
凱旋のファンファーレの如く産声をあげ爆誕。
朝の3~4時に突然起床し、親の財布からお金(万札)を抜き取り自販機に向かい親のタバコを買いに行く優しさと狂気が入り交じった難解生物。
尚、獲物(煙草)をルンルンな気分で持ち帰り、お釣りは自販機に放置。
3歳の夜明け方。
とんでもない悪ガキに成長しやがりました。
幼稚園の頃に友達と喧嘩をし、相手の頭にかじり付き親同行で謝罪に行ったことを今でも覚えてる。
ガンプラを売ってるお店からお金を借りてそのお店のガンプラを買おうとするキチガイっぷり。
悪知恵が働くのか、アホなのか。アホですね。
人を笑わせる事が大好きでものすごくおちゃらけてた。陽キャでしたね。ええ。
人の笑顔が大好きだったんですよね。
自分も楽しい気持ちになれるから。
すくすくと成長し、破天荒っぷりはご健在だった童。
しかし、9歳の時に彼の人生がひっくり返る。
『両親の離婚』
今まで会えた友人、叔父、叔母、その他諸々の繋がり、環境が消えてしまうことを理解した童が放った渾身の叫びが
『大人の事情で子供を巻き込まないでよ!!!』
もうその辺の記憶しか残ってないんだよね。
童にはショック過ぎたんだろう。
実母の記憶は1つしかなくて
なにかをしでかした童に実母が怒り狂いヘアドライヤーが吹っ飛んできたこと。笑
妹は母へ、童は父に引き取られ拠点は東京から埼玉へ。
現実が受け入れられなくて、寂しくてしばらくずっと泣いていた。
でも、男の子だからだろうか
絶対なにがあっても人前で泣くことはしなかった。
父、婆、爺への配慮なのか、自分のプライドなのか。
大人は残酷だ。
離婚して数ヶ月経った頃、良かれと思ったのか
妹、母方の従兄弟、母方の叔父、叔母と会う機会があった。
これは童の中で受け入れようと必死で受け入れられなかった現実を突きつけた。
『やっぱり前の方がいい。』
そう思ってしまうのも、童は転校先の学校で浮いていた。
都会の悪ガキが集ったような小学校出身だ
片田舎の学校に馴染める訳がない。
文化も人としてのタイプも違いすぎたのだ。
イジメられてもいた。
小学生レベルなので大したことない内容しかないが、童がそれを自覚してからは徐々にきいていた。
『なんで俺がこんな思いをしなきゃいけないんだ。』
『なんでみんな俺を変な目で見るんだ。』
『そもそもなんでこんな所にいるんだ。』
『なんでなんでなんでなんで』
『あいつら(両親)のせいだ。』
子供はどうしても視野が狭い。
自分のことで精一杯なのもあって親の苦労なんて想像もし得ない。
父親→大人
母、妹→女性
『大人は全員敵。自分を苦しめる存在。』
『女性はふと居なくなってしまう生き物。信じない。』
童の内側にこんなものが形成されました。
歪んだ化け物爆誕。
そして人生のテーマも同時に爆誕。
【俺1人でも生きていく、1人で全部解決する、1人でなんとかできるようにする。】
生きていくためにはなにが必要なのか。
ひとまず思いついたのは【お金】
そんな事を考えながら自分の周りを整えつつ、イジメの主犯格達を叩きのめし、表面上では馴染みつつ、サッカーを始めたりと、とにかく環境に溶け込むことに注力をしながら内側では黒く歪ななにかがすくすくと育まれていくのでした。
0~12歳のお話でした。
続きはまた今度
またね
クロの写メ日記
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。クロ