旅先の夜って、不思議ですよね
ふだんよりも少し大胆になれて
ふだんよりも少し甘えたくなってしまう
大阪のホテルの一室で
君がそっとバスローブをはだけたとき
その白い肌に浮かぶ熱が
もう何も語らなくても伝えてくれました
「今夜は、受け止めてほしい」
そんな気配を感じたから
"慈露"は言葉を減らして
ゆっくりとあなたの髪を撫でて
肩に触れ、その背中に
手のひらを滑らせていきました
柔らかく、でも確かに
指先で「欲しいところ」をなぞっていく度に
あなたの声が、部屋の空気に滲んでいく
知らない天井…知らない匂い…
でも、確かに「安心」がそこにあって
時間だけがゆっくり溶けていきました
いつもと違う街で
いつもと違う夜を過ごしてくれたあなたへ
その余韻が、帰る朝まで
身体のどこかに残っていたら…
それは"慈露"にとっての幸せです
慈露の写メ日記
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◆Day33-4◆旅先の夜に声が滲む慈露