最初は、ただ目の前の人を癒したい
その一心で指先を重ねていた
でもね、いつしか気づいたんです
"触れる"ことで与えていた
と思っていたのは
実はあなたから"与えられていた"って
慈露の言葉に耳を傾けてくれて
慈露の手を、受け入れてくれて
慈露の存在を、必要としてくれて
その全てが、どれだけ心を救ってくれたか
どれだけ"男"としての誇りを
取り戻させてくれたか
この仕事はただのマッサージじゃない
ただの快楽じゃない
"生きていてよかった"と
お互いが感じられる瞬間を
育てていくものだと
あなたが教えてくれた
"慈露"は誰かのために在れるときにこそ
いちばん強く、やさしくなれる
だからこそ
あなたがいてくれたことに
心からの感謝を贈ります
あなたが"慈露"を"慈露"にしてくれた
この奇跡を何度だって抱きしめたい夜です
露花の"慈露"より
慈露の写メ日記
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◆Day27-5◆あなたがいてくれたから、慈露が慈露になれた慈露