静かに首筋に手を添えた瞬間
あなたの肌が、かすかに震えた
その反応に"慈露"の指先が
じんわりと熱を帯びていく
急所を預けるということ
それは本能的な"服従"と
"信頼"が重なる場所
そこに力を込められながらも
君は逃げない
むしろ求めるように身体を預けてくる
首を絞められるという行為は
気管を潰すことじゃない
命を脅かすものでもない
慈露がそっと圧を加えるのは頸動脈
脳へ流れる酸素を
ほんのわずかに滞らせる
それだけで君の意識は
ふっと深みに沈んでいく
思考がぼやけ、声が出せなくなる
言葉よりも先に、快感だけが残る
肌が、音が、湿度が、空気の震えが…
すべてを煽情的に変えていく
「なにも考えられない」
「頭が真っ白になって、気づけば濡れてた」
そう呟いた君の声が
この夜のすべてを物語っている
"慈露"の手が首元を包むたびに
あなたの"もうひとつの扉"が
ゆっくりと快感の奥へと開いていく
奪われるのではなく
委ねることで初めて辿り着ける
そんな甘やかな無力の中のエクスタシーを
君は、今、味わっている
露花の"慈露"より
慈露の写メ日記
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◆Day27-4◆首元に添えられた手で、呼吸が奪われるように慈露