「…見ちゃうんだね、しっかり」
そう耳元で呟いた"慈露"の声に
あなたの肩がびくっと揺れる
鏡の中には今まさに
快感に溺れていく自分がいる
胸が上下して、脚が震えて
手で宙をつかんで…
「ああ、こんな顔自分でも知らなかった」
と頭によぎる言葉
"慈露"は背後から、そっと髪をかき上げて
首筋にくちづける
それだけで、また身体が跳ねる
「ほら、見ててごらん?
この瞬間の顔を目に焼き付けよう」
鏡はずっと、あなたを映している
感じるたび、揺れる
重ねるたび、乱れる
そのすべてを、鏡は刻む
あなた自身の目で
快感の記憶を焼きつけるように
そして、ふたりの姿が揺れるたび
"もうひとりのあなた"が
鏡の奥で喘いでる
露花の"慈露"より
慈露の写メ日記
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◆Day26-4◆鏡の中で、何度も揺れる慈露