まだ夢の中にいるような
あなたの寝顔
そのまま起こすのは
なんだかもったいなくて
慈露は黙って見つめています
そして、そっと肩に手を添え
触れた瞬間に指先に伝わる熱
もうすでに身体は火照り
どこかが目を覚ましている
髪をかきあげ、首筋をなぞり
鎖骨に沿って滑らせる
眠気と快感のあいだで
揺れてるあなたに
問いかけるように、触れていく
「おはよう、まだ起きなくていいよ」
唇のすぐそばに吐息を落とすと
わずかに震えたまつげと
微かに開いた唇
その無防備なあなたのすべてが
愛しくてたまらなかった
目覚ましの代わりなんていらない
今日は"慈露"の指先が
あなたの朝をゆっくり開いていきます
露花の"慈露"より
慈露の写メ日記
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◆Day26-1◆熱をはらんだ指先で起こす朝慈露