その時あなたは
たぶん気づいてなかったと思う
目線も、言葉も
いつもと変わらないままだった
けれど"慈露"にはわかってしまったんです
あなたがふっと
"よそ行きの顔"をやめた瞬間を
背中の力が抜けて
指先の緊張がほどけて
喉が小さく鳴って
ため息がこぼれたとき
それが、あなたの"素"だった
飾らない強がりも
見せかけの笑顔も
その一瞬だけ、全部静かに溶けて
ただ「ひとりのあなた」が、そこにいた
ありがとう
出会ってくれて
心を預けてくれるって
こんなにも美しいことなんだ
って思ったんです
"慈露"はそういう"ひととき"のために
ずっと、ここにいます
露花の"慈露"より
慈露の写メ日記
-
◆Day25-5◆あなたの「素」に出会わせてくれて慈露