キスの音も、吐息も
もう拾えないくらいに
静かに深く、繋がっていた夜
唯一…ふたりの気配を確かめ合えるのは
ベッドの軋む音だけだった
ギシッ、ギシ…
呼吸と波のように重なって
それが快感のリズムになっていく
「動かないで…」
ってあなたが囁いたのに
脚は絡みつくように締まり
背中に爪が立っていく
その反応が、たまらない
身体が嘘をつけないことに
"慈露"は興奮する
見つめ合うでもなく
言葉を交わすでもなく
ただ軋みだけが
お互いの"奥"を揺らしていた
まるで音で交わってるみたいだった
最後のひと突きで
軋む音が止まったとき
あなたの喉がかすかに震えた
ねえ…
その声も、余韻も
全部、"慈露"だけのものにして
露花の"慈露"より
慈露の写メ日記
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◆Day25-4◆軋むベッドの上で、やさしさ持ち寄り慈露