明るい昼の光のなかに
なぜか夜の気配を感じることがあります
洗いたての髪の香りや
肌に残るローションのぬくもり
ふと触れた服の内側に
まだ"その時のあなた"がいるようで
"慈露"はそんな瞬間がとても好きです
夜のあいだに交わした言葉や吐息は
すぐに消えてしまうものじゃない
触れた時間が深ければ深いほど
その記憶はあなたの中で
"余韻"として息づいていきます
たとえばまぶしい陽射しのなかで
ふいに頬が熱を帯びる
そんなとき思い出してくれていたなら
それはもう一度抱きしめられたのと
同じくらい嬉しいことです
性感とは一夜の出来事ではなく
日常に静かに残る"気配"でありたい
昼間のあなたの身体に
まだ夜の名残がそっと潜んでいるのなら
"慈露"はその記憶を誇りに思います
露花の"慈露"より