「全部、見せるね」
そう言ったあなたの声は
強がりでも覚悟でもなくて
どこか諦めに似たやさしさがあった
それまでのあなたは
少しだけ警戒していたね
無理もないよ
誰かに心も身体も預けるなんて
簡単じゃない
でも、ふたりの時間が重なるたびに
その瞳がゆるんでいって
手の温度がふわっとあたたかくなって
やがて自分の弱さも、癖も、願いも
そっと差し出してくれた
"慈露"はそのすべてを大切に抱きしめたい
触れたのは肌かもしれないけれど
"慈露"がほんとうに抱きたかったのは
あなたの"さらけ出した想い"なんだ
今日も、ありがとう
露花の"慈露"より