「今日は、声を出したら負けね」
いたずらっぽくそう囁くと
すでに笑いをこらえてた
でも…その笑顔はすぐに甘く歪んでいく
耳たぶをかすめる吐息…
首筋に這わせた指先…
ソファに横たわる彼女の太ももを
膝でゆっくり割るように開くと
その奥がもう
熱を帯びているのがわかる
息を詰めて、声を押し殺して…
それでも肩が震える…
シーツを握りしめた指先が
必死に快感を耐えてる
「…えらいね!まだ声出てないね!」
囁きながら、あえてリズムを外して
焦らして、すくって、深く沈ませる
言葉のない世界
音のない快楽
だからこそ、濡れた吐息の余韻が
耳にいつまでも残る
ふたりだけの静かなゲーム
でも負けたっていいよ
その声を"慈露"だけに聞かせて!
露花の"慈露"より