ふたりで並んでベッドに腰をかける。
まだ何もしていないのに
脚をぴたりと揃えて座るその姿に
慈露は静かにときめきます⭐︎
少し緊張してるのかな?
それとも隣にいる"慈露"のことを
ちゃんと感じようとしてくれているのかな。
脚を揃えたままでいるってね
実はとても"誠実のあらわれ"なんです。
だってそこにはまだ
自分の気持ちを隠しながらも
「少しずつ、少しずつ開いていこう」
とする気配がある。
そんなあなたの膝にそっと手を置いてみる。
「びくんっ…」
って、ほんの一瞬だけ
震えた脚が愛おしくてたまらなくなる。
何も言わなくていい。
少しずつ、近づいていけたらいい。
脚を揃えたままのあなたと
心の距離を解いていくように*
露花の"慈露"より