朝、目を覚ました瞬間。
ふとまだ身体のどこかに残っている
余韻に気づくことがあります。
あのとき触れられた場所…
耳もとに落ちた吐息…
すべてが夢だったのかと…
錯覚するような…
けれど確かに身体の奥には
快感の名残が灯っている。
それはただ気持ちよかった
それだけではなくて…
心が溶けるような安堵と
欲を包み込まれるような
やさしさが混ざり合った何か。
「また触れてもらいたい」
そんな気持ちがふいに湧き上がる朝は
どこか切なくて愛しい。
"快感の記憶"
ってほんとうに奥深い。
忘れたつもりでも
身体はちゃんと覚えていて
ときどき朝の光に紛れて
顔を出すんです。
貴女の心にも
そんな"残像"が残るような時間を!
露花の"慈露"より