はじめて名前を呼んでもらえたときって
どうしてあんなに胸に残るんでしょうね。
「じろ」ってあなたが呼んでくれた瞬間。
少し照れた声に優しさと緊張が混じっていて…
でもそれがとても嬉しかった。
名前って "信頼" の入口だと思うんです。
まだ少し距離があるときは
呼ぶのもためらうかもしれない。
でもふたりの時間が
ゆっくり育っていくなかで
あなたの口からふいに出た "その音" は
慈露にとってなによりの贈り物でした。
呼んでくれてありがとう!
覚えていてくれてありがとう!
そのひと声が
施術のあとの余韻のように
ずっと心に残っています。
露花の"慈露"より