誰かと一緒にいて、沈黙が心地
いいって思えたら...
それはきっと、すごく優しい
関係だと思う。
そんな夜が、あなたの未来にもし
訪れるなら、その時間を、僕と重ねて
もらえたら嬉しい。
深く考えずに乗り込んだ車の
中って、意外と、いろんな気持ちを
置いていける。
ロードノイズと微かに聞こえる風切り音。
信号の色と、街路灯の光が車内をやさしく
照らして。
冷房でひんやりした車内を潤すよう
に、少しだけ窓を開けるとほんのり入って
くる涼しい夏の夜風が気持ちよくて、
胸の奥に滞ってた何かを、
すーっと流してくれる。
思いがけず蘇った記憶にふけったり、
言葉にしなくても伝わる空気に、
ただ身を委ねるだけで...
なんだか、それで十分に感じられる
『通じ合い』があったりする。
『どこ行こうか?』って話すよりも
沈黙が、ふっと心をほどいてくれて。
なぜだろう。
ただ隣にいるだけで、安心できる
ような人って、いるんだよね。
ふと、助手席を見ると
静かに目を閉じた君の横顔。
…なんか、こっちまで安心してくる。
きっと、何も言わなくても伝わって
いるよう...そんな【今】が、愛おしい
と思えた。
沈黙って、時に優しさになる。
言葉よりも、空気感で通じ合える夜が、
僕は、けっこう好きなんですよ。
そんな風に、誰かと心地よく
過ごせる時間って案外、少ないの
かもしれないけれど。
だからこそ、
その時間を、丁寧に大切にしたいと思う。
今夜、あなたが見上げた夜空が
ほんの少しでも優しく感じられたなら
それは、きっと心が緩んでいる証拠。
また、助手席で。
あなたの笑顔と、すれ違えますように。
露花♪仁(じん)
仁の写メ日記
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沈黙が、優しさになる夜。仁