ちょっと真面目なお話をしても
いいですか?
これは、同情を誘いたいとか、
情けを乞いたいとか、そういう
気持ちでは一切なくて。
ただ純粋に、僕が心から震えた
『優しさの記憶』を思い出して、
今このタイミング
で届けたくなったんです。
2011年。
東日本大震災という未曾有の
災害の直後。
当時僕は、名古屋のあるスーパー
に新規事業の打ち合わせで来ており、
名古屋でも、『確かに大きな揺れを感じ
ました』し動揺を隠せない人々の様子も
うかがえました。
取引先の社長の実家が仙台ということ
で安否確認を慌ただしく行なっていた
事を今でも鮮明に覚えています。
日本中が混沌としている中で、
『日本が困っているなら、
助けるのは当然だ』
台湾の街頭で、そう口にした市民の
方の言葉を今でも覚えています。
けれど、当時の『支援国ランキング』
を見たとき、実は驚いたんです。
▽支援額ランキング
1位/アメリカ:約300億円
2位/台湾:約200億円
3位/タイ:約21億円
4位/オマーン:約16億円
5位/中国:約15億円
支援してくださるだけでも、本当に
有難い。今でも、そう思っています。
.......でも、よくよく考えると、
こう疑問が湧いてきました。
『人口が数億人の超大国が数百億を
出すのと、数百万人の小国が数億
出すのって、重みが全然違うんじゃ
ないか?』
もし国民一人ひとりの『負担額』
で換算したら…真の支援ランキングは、
こんなふうに変わりました。
1位/パプアニューギニア
2位/オマーン
3位/モンゴル
国民一人あたりの経済負担で見れば、
実は小さな発展途上国が、圧倒的な
思いやりで日本を支えてくれていた
のです...
例えば、パプアニューギニア。
当時のGDPから換算すると、7.5億円
の支援は『国民の何ヶ月分もの収入』
に相当するものでした...
それでも、なぜ彼らは
立ち上がったのか?
オマーンでは、国王の祖父が
日本人女性と結婚していた事実があり、
モンゴルでは、アニメや相撲で育った
子どもたちが、小さなお小遣いを
募金箱へ。
パプアニューギニアでは、
第二次世界大戦中に日本兵が現地の
人々を守った記憶が、
70年の時を経て『恩返し』となって
現れたそうです。
義援金というより、
『魂のこもった贈り物』
震災から十数年経った今、
こうしてふと思うのです。
優しさって、自然とそう
したいと思う慈悲の精神ではないか?
優しさって、誰かに伝わらなく
てもいい。見返りなんていらない。
ただ、相手のことを思って、
自然と出た行動。
僕は、そういう優しさに触れたから。
いま、誰かに優しくしたくなるんです。
そして、
あのとき日本を支えてくれた国々...
パプアニューギニア
オマーン
モンゴル
そして、台湾
この国々の名前を、僕はずっと
忘れません。
だってあのとき、地球の裏側から
届いたあたたかい手のひらが、たしか
に、日本を包んでくれていたから。
どうか、今日があなたにとって、
あたたかな一日でありますように。
露花♪仁(じん)
仁の写メ日記
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地球の裏側には、恩がある。仁