ゆっくりと、夜の東京を走る。
助手席から窓の外を眺めている貴女は
さっきから何も言わない。
でも、それでいい...
『口角がふわりと上がった横顔』
それだけで、なんだか安心する。
言葉がなくても、心地よさが
伝わってくる。
信号待ちのあいだ、
『喉、乾いてない?』と、何気なく
問いかけてみる。
すると、少し照れたように
『コクッ』と頷いてくれて、
さっき買っておいたアイスティー
の蓋を開け、静かに差し出す。
レモンの香りがふわりと広がって、
ふたりの間の沈黙が、やさしくほ
どけていく。
会話がなくても、『通じている感覚』
この感じが、なんだかとても好きで。
赤、青、黄……
窓から差し込む信号の灯りが、
数秒ごとに車内を照らしたり、
陰らせたり。
同じ街なのに、
昼とはまるで違う顔を見せる。
夜の東京って、不思議だなと思う。
それにしても、
こんなにも自然にいられるなんて。
気を遣いすぎることもなく、
話題を探す必要もない。
何かを盛り上げようと頑張ら
なくてもいい。
ただ、こうして一緒にいる時間が、
何よりも尊くて、満ちている。
もし、そんな風に思える誰かと、
この夏、ひとつの夜を共有でき
たなら、
その瞬間を、大切に運べるように。
僕は今日もハンドルを握っています。
お気軽に、気分のままに、
お声がけくださいませ。
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露花♪仁(じん)
仁の写メ日記
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沈黙の中で、通い合う夜もある。仁