女性を癒す——
そう決めてこの世界に飛び込んだ僕
ですが、日々のなかでふと立ち止まる
瞬間がないわけではありません。
もちろん、セラピストとしての
自覚と誇りは常に持っています。
でも、
それ以前に僕も一人の人間。
たくさんの試行錯誤と向き合いながら
、今ここに立っています。
『仁さんって、いつも穏やかですよね』
そんなふうに言っていただくことが
あります。けれど実際には、その穏
やかさも、
関わってくださる方のお人柄に影響
されて生まれるものだったりします。
——丁寧に接してくださる方には、
自然と丁寧に。心地よい方の前では、
自然 とこちらの在り方も整っていく。
とはいえ、たとえ相手がどうであれ、
どこかで感情的に反応してしまっては
プロとしての在り方が崩れてしまう。
だからこそ僕は、たとえ心の中で葛藤
があってもそれに飲まれずにいられる
ように、自分を整えることを大切にし
ています。
そして夜。
東京のどこかを走りながら、
風の音に耳を澄ませる。
誰かに寄り添った日も、
そうでない日も、助手席はまだ
空いたままだけど——
そこに、まだ見ぬ誰かの気配を
想像することがあります。
癒す側が、癒されることを
望んだっていい。
強さの中にある静かな優しさが
人と人との間に"共鳴”を生むのだと
僕は信じています。
だからこそ、貴女の気持ちの揺れも、
ちゃんと受け止めたい。
貴女がそっと差し出してくれた想いに、
僕もまた、誠実に応えられるように。
今夜も——
どこかで誰かが、静かに誰かを
想っている。
そんな美しい夜に、願いを込めて。
露花♪仁(じん)
仁の写メ日記
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癒す側だって、揺れる夜がある。仁