大好きな気持ちが溢れて、
抑えきれないとき。
その想い、伝えていいと僕は思う。
でも――それで終わりで、いいんです。
“好き”を伝えることは、
その人を思いやる『行為』であって、
見返りを求める『交換』ではない。
よく耳にするのが…
『私が好きになる人って、なぜか
いつも振り向いてくれない』
『好意が受け取ってもらえない』
『恋愛がうまくいかないのよね…』
でも、
ちょっと立ち止まって考えてみてほしい。
それって、相手への愛情というよりも、
“自分の願望”ばかりを見てはいないだ
ろうか?
本当に相手の幸せを願うなら――
その人が困らないように。
人に誠実であれるように。
誰かの力になれる優しさを持てるように。
そんな人になってほしいと願える気持ち。
たとえ、自分が選ばれなくても。
たとえ、想いが届かなくても。
それでも――伝える意味は、きっとある。
好きという気持ちを伝えることは、
“人を好きになった”その事実を、
大切にすること。そして、自分の中
に確かに存在した温かな感情を、ちゃん
と受け止めること。
結果がどうであれ、それは
“おまけ” のようなもの。
むしろ、その『結果』に執着する
ことで、本来の“素晴らしさ”が見え
なくなってしまう。
恋愛でも、他の対人関係でも、
仕事でも――何であれ、人の評価は
自分ではコントロールできません。
『人事を尽くして天命を待つ。』
僕が好きな言葉のひとつで、
この “浪花節” のノリが、なんとも
潔くて好きです。
人を好きになることは、美しい。
その想いを言葉にできるあなたも、
同じように美しい。
それで、良いじゃないですか。
たとえ叶わぬ恋だったとしても――
あなたが誰かを想っていた時間は、確か
にその人の人生に、温度を灯していた。
だからこそ、自分の気持ちを誇って
ください。愛した記憶も、伝えた勇気も、
未来のあなたを、きっと優しく照らして
くれるはずだから。
静かに、そして優しく。
想いを抱いたその心を、どうか、
大切にしてあげてくださいね。
露花 仁(じん)
仁の写メ日記
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『好き』を伝えるということ仁