光の奥に、影がある。
名乗らない。
──名前など、要らないのかもしれない。
ただ、背筋をなぞるような空気と
視線だけで、意思を語るようにそこに在る。
心象は、貴女の感覚に委ねよう。
『私、いま…試されている?』
そう思った瞬間から、
言葉より先に、身体が――
応えはじめるかもしれない...
この場所は、ルールが違う。
優しさも、微笑みも、すべてが
“試練”のように差し出される世界。
錯覚? それとも、現実?
でも、不思議と怖くない?
むしろ、その冷たさに触れた瞬間――
ずっとどこかで待ち望んでいたものだと、
そう気づいたのでは?
『わたし、従う側でいたい』
それが、願いなのだとしたら――
……貴女は、今どんな気分?
露花 仁(じん)
仁の写メ日記
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言葉より視線で“従わせられる”感覚。仁