22の感情バロメーター Vol.4
【怒り・失望・嫉妬 編】
怒り、失望、嫉妬。
できることなら、あまり抱き
たくない感情。
誰かにぶつけたくなるし、
自分自身を嫌いになってしまい
そうにもなるし...
でも──
これらの“扱いにくい感情”
にも、理由があって感情は
心からのメッセージなので、
元々、胸の内に秘めている
『こうしてほしかった』
『こうありたかった』
という本音と違って不自然だから
気持ち悪くて、それが『抱きたく
ない感情』にかたちを変えて現れ
ているだけなのかもしれません。
■ 怒り:ほんとうは『助けて』
って言いたかったのに
怒りって、
実は一番“素直になれない”ときに
出てくる感情かもしれません。
自分の想いが無視されたときや
わかってほしかったのに、伝わら
なかったとき。
そんなときに『悲しい』って言え
たらいいけど、なかなか言えない
ことの方が多いもの...
その気持ち、痛いほどわかります...
だから、代わりに出てくるのが
“怒り”なんです。感情のバロメーター
でいうと、怒りは『不安』や『無力感』
の一歩先にあるもの。
つまり、怒るってことは──
もうこれ以上、自分を無視でき
なかったというサイン。
だから、怒ってしまった自分を
責めないでください。その裏側に
『本当は分かってほしかったんだよ』
っていう声があるなら、まずはその
気持ちを、ちゃんと受け止めてあげ
てほしいです。
それを誰かにも言う必要はあり
ませんから、自分で自分を分かっ
てあげていればいいんです。
■ 失望:期待してたから
こそ、心が沈んだ
失望もまた、心に深く刺さる感情ですね。
でも、失望するということは、
それだけ“期待していた”ということ。
誰かに、何かに、
『こうであってほしい』と思って
いたからこそ、裏切られたと感じ
たときに、心が沈んでしまうん
ですよね。
僕自身も、かつて大切にしていた
人からの言葉で、ガクンと心が落
ちた経験が何度もあります。
でも今思えば、期待した自分もまた、
相手を大切に思っていた証だった。
もしあなたが今、
何かに失望しているなら──
それは、あなたの中に『愛』が
あったからこそ。その想いが無駄
だったなんて、絶対に思わないで
ください。
■ 嫉妬:誰かを羨んだとき、
自分を嫌いになりそうな夜に
嫉妬は、認めるのが難しい感情です。
『なんであの人ばっかり』
『どうせ私なんて』
誰かを羨む気持ちが強くなると、
自分の価値まで見失ってしまい
そうになる。
でも──
嫉妬って、本当は“私にもそれ
だけの可能性がある”と知ってる
証拠です。
手が届かないと思っていたら、
そもそも嫉妬なんてしない。
つまり、あなたの中にも、
『本当は私も、あんなふうになりたい』
っていう希望が、ちゃんとあるってこと。
だから、そんな気持ちが湧いてきた
ときは、自分を責めるんじゃなくて、
『そうか、私はまだ自分に期待してる
んだな』って思ってあげてください。
怒り、失望、嫉妬。
どれも、見た目はちょっと
トゲがあるけれど──
その奥にあるのは、
『ちゃんと大切にしたいものがある』
という、あなたのまっすぐな気持ち。
大切に守ろうとする時って
多少の"痛み”も伴うものです。
どんな感情にも意味があって、
湧き上がるたびに、自分の本音に
近づいていて、必ずその真意に
気づける日がきますから...
今日も、自分の心に正直に。
たとえトゲのある感情でも、
その奥にある“やさしさ”を、
忘れないでいてくださいね。
露花 仁(じん)
仁の写メ日記
-
『その感情の奥に、本当の声がある。』仁