露花

東京/性感マッサージ/全国出張可

仁の写メ日記

  • いつもの朝が、少しだけ特別になる——
    いつもの朝が、少しだけ特別になる——

    日頃から身体に取り入れるモノは
    できるだけ気をつけています。



    その中でも水はとても重要な
    役割を担っているのは言うまでも
    ありませんよね。





    そこで...





    それと同様に、身体にやさしい
    珈琲豆にもこだわってみようかな…




    かつ美味しい珈琲がいい...




    最近、
    そんな思いつきで検索しても
    『ネットじゃ分からなさ過ぎる...』
    そう思ってたら、






    『…あれ?近所にも珈琲豆の専門店、
    あったじゃないか?』





    昨日、商店街を歩いていて、
    見つけた…というより、思い出した
    感覚に近い。

     


    その足で、ふらりと立ち寄ってみた。

     


    心地良い緊張感と共に店の中を
    覗くと、“いかにも職人”といった
    雰囲気の店主さんと目が合い、




    僕よりも年上だろうその方が、
    静かに微笑んでくださった。

     


    『こんにちは…。実はお家で、
    すぐ珈琲を飲めるように粉状に
    していただけますか?』

     

    店主
    『あぁ、それならペーパーフィルター
    で淹れるドリップ用の粉が良いですね』

     

    そう言って、さらりと
    提案してくださった。

     

    『よく見かける”そのままお湯を注
    いで飲むタイプの粉状コーヒー”は、
    正直おすすめしません』



    『でも、焙煎した豆を挽いた”ドリップ
    用の粉”なら、香りや風味もちゃんと保
    たれます。保存の目安は、だいたい1週
    間くらいですね』

     

    なるほど、見た目が似ていても、
    まったくの別物らしい。“美味しさを
    損なわずに楽しめる期限”というもの
    があることも、このとき初めて知った。

     

    粉状でお願いしつつも、
    その違いと理由にしっかり納得でき
    たことが、なんだか嬉しかった。

     

    そして、僕が珈琲に詳しく
    ないことを察してか——

     

    『最初は浅煎りの“ハイブレンド”と、
    深煎りの“響きⅡ(セカンド)”あたりが
    いいかもしれません』



    『香りの印象が全然違うので、お好みが
    分かれやすいんですよ。気に入ったら、
    またそれに合わせてご提案しますね』

     


    そう言って、店主が豆を挽いて
    くださっている間...





    『焙煎ってね、ただ熱を加えるだけ
    じゃなくて…使う焙煎器の違いでも
    香ばしさが全然変わるんですよ』



    と、話が弾み出す。



    『ヤバい!?語り手スイッチ
    が入ってもうたで...w』

     

    “珈琲袋を開けたときの香り、
    お湯を注いでいるときの香り、
    そして、口にした瞬間の香り。”

     

    『香りはね、三回楽しめるんです』
    と、にこやかに語るその姿は、まさに
    “珈琲の語り部”。

     

    さらに、お湯を注ぐときの温度、
    蒸らし時間、焙煎の深さによって異なる
    酸味と苦味のバランス…



    こうなったら、もはや
    店主のうんちくは止まらない。笑

     

    けれど、その“リアルな話”を
    直接聞けるのが、すごく楽しくて。
    ネットじゃわからない、



    プロの体感から生まれた言葉
    たちは、心のどこかにじんわり
    染みるような感覚だった。

     

    その瞬間、僕の中に“珈琲を通じた
    新しい楽しみ”が芽生えた気がした。



    数十、数百という種類の豆が、この
    世界には存在していて、それぞれに
    個性があり、香りがあり、背景がある——

     

    帰宅して、さっそくその粉を
    フィルターにセットし、ゆっくりと
    お湯を注いでみる。



    広がる香ばしさに、思わず深呼吸。
    やわらかな湯気とともに、部屋中に
    満ちていくその香り。



    ——なるほど、こういうことか。
    心から納得した一杯になった。

     

    いつもの朝が、
    ほんの少し特別に感じられる。



    そんな小さな贅沢が、
    日々を丁寧に整えてくれる
    気がするから——




    これからも、こういう出会いを
    大切にしていきたいと思います。






    露花 仁(じん)