仁の写メ日記

お昼時。
ご来社された大切なお客様の
ために用意していた、うな重。




まさに『いただきます』という
タイミングで、予期せぬアクシ
デントが発生。




周囲はざわつき、
一刻も早く次の一手を…と急か
されるような空気の中で——



状況をひと通り確認した
うえで、うな重の蓋をそっと開け、
箸を手に取ったあるリーダーが
言い放った言葉。




『まずは、腹ごしらえだ。』




……「え？」と思わず周囲が固まる、




そんな一言。




でも、よく考えてみれば——




焦りや混乱に呑まれず、
まずは自分を整える。
すぐに動くのではなく、
“整えてから”動く。




それが、本当の意味で
“戦える”ということ。



『腹が減っては戦はできぬ』
これはただの栄養補給ではなく、
いかなる時も、自分を見失わない
“余裕”と“間”を持つこと。



食べ終えた彼は、静かに席を立ち、
的確な判断でトラブルを鎮めていった。



慌てるな。
整えろ。
そして、しなやかに戦え。




『ごはんを食べてからじゃ、ダメなのか？』




そう問いかけるような、
あの佇まいが今でも、僕の中に
静かに残っています。



有事のときこそ、
心を落ち着かせる余裕を——
そんな“間”を、いつでも持って
いたいものですね。




今日は初夏のような
心地いい暑さのようで。





素敵な一日でありますように




露花 仁（じん）