22の感情バロメーター Vol.2【不安編】
ふとしたときに、
『なぜか分からないけど、不安だな…』
そんな感覚に包まれることって、あり
ませんか?
何かがあったわけじゃない。
でも、心のどこかがザワついて、
落ち着かない。
何度も何度もこのこの"ザワつき”
に心奪われるこの不安って、実は
“何か悪いことが起きたから”
生まれる感情ではないんですね。
むしろ、まだ何も起きていないとき
こそ、不安は強くなりがち...
じゃあ、不安の正体ってなんなんだろう?
それは、
『未来に対するネガティブな仮説』
を立てている。
例えば──
『うまくいかなかったらどうしよう』
『嫌われたらどうしよう』
『傷ついたらもう立ち直れないかも』
そんなふうに、
“まだ起きてもいない未来”を、
頭の中で勝手にシミュレーションして、
しかもその未来をネガティブに予測し
ている状態。
しかもやっかいなのは、
その予測があまりにも曖昧で、
正体が中々つかめないこと。
たとえるなら、
薄暗い部屋でカーテンの向こうに
何かが動いているのが見えて──
でも、何なのか分からないから、
余計に気になって眠れなくなる。
不安って、まさにそんな感情では
ないかと思います。
僕自身、かつて “思考停止” に陥った
ことが嫌って言うほどあります。
仕事と未来の事を執拗に考え
過ぎて、どちらも『正解』じゃない
気がして、でも、何かを決めないと
前に進めない。
頭の中が、突然“無音”になった
感覚がありました。
情報はある。
選択肢もある。
でも、どれにも触れたくなく
なってしまっている自分がいる。
今振り返れば──
それは『考えられない』のではなく、
キャパを超えた心が、守りに入って
いた状態だったんだと思います。
思考停止って、
頭が悪いからとか、マイナスな
事のように捉われがちですが、
僕は心の“安全装置”だったり
するような気がしています。
では、そんな状態から一体
どうすれば抜け出す事ができるのか?
僕が試したことは、
とてもシンプルでした。
『何を考えるか』じゃなくて、
『今、何を感じてるか』に戻る。
未来じゃなく、“今”。
・深呼吸ひとつ
・目の前の光景を、ちゃんと“見る”
・温かい飲み物の香りに、意識を向ける
・部屋を片付ける
・掃除をする
そんな何気ないことでも、
『今ここ』に戻るだけで、未来への
ざわつきは少しずつ静まっていく。
不安が完全に消えるわけじゃない
けれど、その大きさが少し小さくなった
ように感じられる瞬間が、たしかにある
んです。
そして、忘れないでいて
ほしいことがあります。
不安を感じるのは、あなたが
弱いからじゃない。
不安って、
『まだ大切なものを、諦めていない証拠』
本当はこうなりたい、
こうあってほしい、
だからこそ、それが叶わなかった
ときの痛みが怖い。
でも、それってすごく素直で、
優しい感情なんですよね。
もし今、あなたの中に
『理由のない不安』があるなら──
まずはその気持ちに、
『気づいてあげること』から
始めてみてください。
押し込めなくていい。
無理にポジティブになら
なくても大丈夫。
ただ、『今、不安なんだな』
って、そっと認めてあげるだけ
で、心は少しずつ、やわらいで
いきますから。
——それでも、ひとりで苦しい時、
それも間違いじゃありません。
今日も、ありのままの自分を認めて
あげてもらえたら嬉しいです。
露花 仁(じん)
仁の写メ日記
-
不安って、“今ここ”にいないサインかも...仁