『“感情の地図”を持つ
だけで、心は少し軽くなる』
ネガティブな気持ちに
引っ張られてしまう。
『理由はわからないけど、
なんだか気分が沈んでる…』
そんなふうに感じる日って、
誰にでもありますよね。
心が重たくなると、
『元気にならなきゃ』『前向きでいなきゃ』
って、焦って無理に明るく振る舞ったり
する。
でも、そんな“から元気”って、
かえって心を疲れさせてしまうことも
あるんですよね。
──僕にも、そういう時期が何度も……
いや、数え切れないくらいありました。
じゃあ、そんなふうに落ちてるとき、
結局どうすればいいのか?
そのヒントになるのが、
『感情には位置がある』
という考え方です。
たとえば、
『今の自分は、どこに
立っているんだろう?』
そんなふうに、自分の感情を
地図で見るような感覚で捉えてみる。
僕が取り入れているのは、
“感情を22段階に分けたバロメーター”
という視点です。
これを知っているだけで、
『今、自分がどのあたりにいるのか?』
『どうすれば、少しでも楽な方向へ進め
るのか?』
その“立ち位置”が見えてくる。
すると、今できることが具体的に
イメージしやすくなるんです。
たとえば、こんな経験があります。
『ホワイトアウト』という自然現象
をご存じでしょうか?
冬の北海道でよく起こるんですが、
猛吹雪に見舞われて、視界が真っ白
になってしまうんです。
前も後ろも、上下すらわからなくなる。
何度か遭遇したことがありますが……
正直、めちゃくちゃ怖かったです。
前の車のテールランプは見えず、
そもそも前に車が走っているのか
どうかも不明。
止まりたくても、止まれば後続車
に追突されるかもしれない──
あの恐怖は、今でも鮮明に覚えています。
極端な例かもしれませんが、
人は『先が見えないとき』が
一番怖くて、苦しい。
だからこそ、
感情にも“地図”があれば、
少しだけ気持ちは落ち着い
てくるんです。
■ 感情バロメーターの構造
ざっくり分けると、こんな感じです
ポジティブ(1〜7)
・感謝、情熱、意欲、信念、
楽観、欲求、満足
中間(8)
・退屈(気力が下がっているサイン)
ネガティブ(9〜22)
・悲観、不満、失望、疑念、心配、
怒り、嫉妬、不安、絶望…など
この22段階のうち、
『今、自分がどこにいるのか』を知る
ことが、回復の第一歩です。
感情って、
『良いとか悪い』で分類するも
のではなくて、"動きがあるもの”
なんですよね。
登ることもあるし、時には
下がることもある。でも、“登れる”
と知っているだけで、気持ちの持ち
方がまったく変わる。
とはいえ、
『頭ではわかってるのに、気持ち
がついてこない』そんな“あの感じ”、
本当にやっかいですよね。
僕自身もずっと、それに苦しめ
られてきました。今でも、そんな
感情が顔を出すことはあります。
でも、昔と違うのは──
感情に飲み込まれる前に、
『今、どこにいるのか?』を見つめて、
『じゃあ、どうしたら少しでも良くなれるか?』
気持ちの向け方を切り替えられ
るようになったこと。
それだけなんです。
これからこの日記では、
この“感情の地図”をベースに、
『今の感情に合ったケア』
『エネルギーの向け方』
を、少しずつお伝えして
いこうと思っています。
今、あなたはどの感情の位置にいますか?
もし少しでも心が揺れているなら──
『ちゃんと感じていいんだよ』って、
まずは自分自身にそっと許可を出して
あげてくださいね。
それだけでも、心はゆっくり、
静かに軽くなっていくから。
露花 仁(じん)
仁の写メ日記
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22の感情バロメーター Vol.1/再構成版仁