あなたの"推し”は誰ですか?
アイドル、アーティスト、
インフルエンサー、
俳優、キャラクター…?
『あたし、特に"推し”てる人
なんていませんけど...』
そんな声も聞こえてきそう...
けれど敢えて言わせていただきます。
『あなたにも必ず"推し”はいるはずです』
愛する人や好きな人、子供たち
それともご両親や親友...?
一心不乱に仕事や夢を追いかけている
のならば、それも立派な"推し活”です。
あなたが『好き』と思える何か
や誰かが、心の中にひとつでも
あるのなら――
それはもう、十分に“推している”
と言えるんじゃないでしょうか。
推し活って、ただ何かを応援する
ことじゃなくて、“誰かを思うときの、
自分の心の動き”そのものだと思う
のです。
たとえば。
大好きな推しの出演情報を
見つけたとき、何気ないSNSの投稿
にほっこりしたとき、
応援するライブやイベントで涙が
出そうになったとき…
その瞬間、誰かが何かをくれ
るわけじゃないのに勝手に心が
『ふわっと温かくなって』
『幸せだな』って感じる
ことはありませんか?
あれって、まさに“愛しているからこそ”
感じられる幸福感だと思うんです。
人は『愛されることで満たされる』
と思いがちだけど、
実は――
『愛せること』そのものが、
私たちの心を一番豊かにしてくれる
のかもしれません。
私たちはいつからか、
『愛されること』に価値を置きすぎて
しまったのかもしれません。
誰かに選ばれること
誰かに必要とされること
誰かに愛されているという実感
もちろん、それも大切なことです。
でも――
それが得られないと、自分には価値
がないと感じてしまう瞬間があるのなら、
少しだけ視点を変えてみてほしいんです。
実は、“愛せる心を持っていること”
それ自体が、もうとても尊いことだから。
うん、これだけはハッキリと言えるな...
推し活に夢中な人は、誰かに愛されよう
とする前に、『自分が誰かを愛している』
ことに全力なんですよね。
そして、その姿はとても美しい。
どこか幸せそうで、いきいきしていて、
他人事なのにこちらまでほっこりして
しまったり。
愛されているから輝くのではなく、
“愛しているからこそ、輝いている”
のかもしれませんね。
僕は、『愛し、愛される』
という一端に
“恋愛的な愛”というよりは、
もっと深く、もっと静かな、
“人を思いやる温度”のようなものを
感じてなりません。
ふと感じる、
『今日少しでも楽になって
くれたらいいな...』
『日々の疲れや寂しさが、少し
でも癒えたらいいな..,』
そんな想いが自然とあふれてくる。
そして不思議なことに、
そうやって“愛を注いでいる”ようで、
いつの間にか“愛をいただいている”
自分に気づくこともあります。
それはまるで、
『推しの幸せを願ってい
たら、自分も幸せだった』
というあの感覚にとても近いんです。
愛することは、相手のためのよう
でいて、本当は、自分自身をもあた
ためてくれる行為。
あなたが誰かを思うとき、
誰かの幸せを願うとき、それはあなた
の心に“愛する力”があるという証拠。
それが、どんな形であっても――
誰かに向けるまなざしでも、
夢や仕事への情熱でも、
今日を生きる自分への励ましでも、
そのすべてが、あなたの中の
『美しさ』です。
今日、ふと『推し』を思い浮かべた
その気持ちに、少しだけ誇りを持って、
優しい気持ちで過ごしてみてくださいね。
露花 仁(じん)
仁の写メ日記
-
誰もが知っている“あの感覚”仁