東京のような大都会にいると、
隣に誰が住んでいるのかも分からない。
電車で肩が触れても、目すら合わさない。
そんな“人と人の境界線”が当たり前に
なっている毎日。
けれど、先日――
とある自転車屋さんで、まるで昭和の映画の
ワンシーンのような、温かい出来事がありました。
購入していない自転車の空気を
入れてもらったときも、
ネットで買った新品自転車の
調整をお願いしたときも、
そのお店のスタッフさんは、
嫌な顔ひとつせず、むしろ心からの
“お節介”で、僕の不安を解いてくれた。
『買う買わないじゃなくて、困ってる人
がいたら助ける』そんな当たり前のようで、
今では稀有な精神が、そこには確かに
ありました。
僕はそのとき思いました。
一人の優しさって、想像以上に人の心に残る。
そして、それが巡り巡って、また誰かを癒す力
になるんだと。
それが“戦略的”でも“素”でも、
どちらでもいいと思うんです。
誰かが優しさを感じたなら、
その優しさは“本物”なんですから。
だから今日、少しでも誰かの心に
触れるようなことができたなら。
それもまた、誰かの記憶に小さな温もり
として残ってくれたら――
そんなふうに思って、
今この文章を書いています。
では、今日もあなたにとって
良い事が訪れますように...
露花 仁(じん)
仁の写メ日記
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都会の片隅で、見えた“本当の豊かさ”仁