露花

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仁の写メ日記

  • この時期になると、毎年ふと思い出す曲 といえば...
    この時期になると、毎年ふと思い出す曲 といえば...

    ケツメイシの『さくら』。
    2005年にリリースされて、
    大流行した名曲ですね。

    当時、僕は独立の夢を胸に、
    地元の北海道を離れ、ひとりで
    愛知県へ。

    お金も、頼れる人もいない中
    での挑戦。期待というより、覚
    悟のほうが大きかったのを覚え
    ています。

    でも現実は、思っていた以上に
    厳しくて。入社した営業会社で
    は、想像もしていなかったよう
    な理不尽な扱いを受けました。

    結果を出しても、出さなくても、
    冷遇されるような環境の中で、
    必死に食らいつき、心をすり減
    らしながら、なんとか6年間を
    過ごしました。

    思えば、自分の見る目のなさや、
    生意気だった自分の未熟さもあっ
    たのかもしれません。

    それでもあの経験があったから
    こそ、どんな環境でもブレない
    『精神的なタフさ』を手に入れる
    ことができた。

    今となっては、それが自分にとっ
    てかけがえのない“宝物”だと感じ
    ています。


    そんなときに出会ったのが、
    ケツメイシ『さくら』のPV。


    共通の本がきっかけで
    出会った若い男女。
    夢に向かって進む中での挫折 
    やすれ違い。

    本当はそばにいて欲しいのに、
    強がりやプライドが邪魔をして、
    それを伝えられない青年。

    切なくて、愛おしくて、
    胸の奥がギュッとなるような
    ストーリーに、思わず涙が
    こぼれました。


    当時の自分の恋愛とも重なって、
    『うまくできなかったな』と、
    あの頃の自分を抱きしめたくなる
    ような気持ちにもなったんです。


    PVのラストで、
    別々の人生を歩んでいるふたりが、
    それでもどこかで『いい恋だったな』
    と微笑むシーンがあります。
    その余韻が、僕は今でも大好きです。


    ※※※


    あの頃のことを思い出すと、
    少し胸が苦しくなるけど、それと
    同時に、『ちゃんと生きてきたんだな』
    って思えるようにもなってきました。


    音楽って、不思議ですね。
    耳にしただけで、その時の景色や気持
    ちまで、一緒に連れてきてくれる。


    あなたにも、人生の中でそんな
    ふうに、心にそっと寄り添って
    くれる一曲はありますか?


    春の風に舞う桜のように、
    思い出も、涙も、優しく包んで
    くれるような曲。


    そんな音楽と一緒に、
    これからのあなたにも、あたたかい
    記憶が増えていきますように。




    露花 仁(じん)